Webサイトの見出し・注釈はどう校正する?校正担当が確認するポイントを解説


校正担当が見ているポイント「見出し・注釈」編
NIHON DRAFT LAB PROOFREADING / WEB CONTENT

PROOFREADER’S CHECK POINT

校正担当が見ているポイント 「見出し・注釈」編

本文だけを読んでいても、 Webページの校正は終わりません。 見出しの階層、タイトルとの整合、 注釈記号の対応、注意書きの位置など、 小さく見える要素にも多くの確認ポイントがあります。

校正 見出し 注釈 Web制作
00

INTRODUCTION

見出しと注釈は、
本文を支える「脇役」ではない

Webサイトの文章を確認するとき、 まず本文の誤字脱字や表記ゆれに目が向きます。 もちろん、それらは重要な校正項目です。

しかし、実際のWeb制作では、 本文以外の短い文章に問題が残っていることも少なくありません。 その代表が「見出し」と「注釈」です。

見出しは、その下に何が書かれているかを 短い言葉で示す役割を持っています。 見出しだけを拾い読みするユーザーも多いため、 内容と合っていない見出しや、 ページ内で粒度の違う見出しが混在すると、 情報構造そのものが分かりにくくなります。

一方、注釈は文字サイズが小さく、 ページの端や画像の下に配置されることが多いため、 本文よりも確認が後回しになりがちです。 しかし、料金、条件、期間、対象範囲など、 本文の意味を補足する重要な情報が記載されることもあります。

POINT

校正担当は、文章を一文ずつ読むだけでなく、 「情報の役割が正しく整理されているか」 という視点でもページを確認しています。

01

HEADING CHECK

見出しで最初に確認すること

見出しは、単に文章を大きく表示したものではありません。 ページの情報構造を整理し、 ユーザーが内容を短時間で理解するための目印です。

校正担当は、見出しそのものの誤字脱字だけでなく、 その見出しと本文の関係まで確認します。

01

本文と内容が一致しているか

「料金について」という見出しの下に、 申込方法の説明しか書かれていないなど、 見出しと内容がずれていないか確認します。

02

見出しだけで意味が分かるか

「詳細はこちら」「その他について」のような 抽象的な見出しが続くと、 ページ全体を見渡しにくくなります。

03

ページタイトルと重複していないか

H1と直下のH2がほぼ同じ文言になると、 情報階層が不自然に見える場合があります。

04

他の見出しと形式がそろっているか

「サービスの特徴」と 「私たちにできることは?」のように、 見出しの形式が混在していないか確認します。

見出しを拾い読みしてページを確認する

校正時には、本文をいったん読まず、 見出しだけを上から順番に確認する方法も有効です。

PAGE OUTLINE
  1. サービスについて
  2. サービスの特徴
  3. 導入までの流れ
  4. 料金
  5. よくある質問
  6. お問い合わせ

見出しだけを読んで、 ページの内容や順序が想像できるのであれば、 情報構造が比較的整理されていると判断できます。

逆に、「概要」「詳しくはこちら」「ポイント」 「その他」のような見出しばかりでは、 本文を読まないと何が書かれているのか分かりません。

02

HEADING LEVEL

見出し階層と情報の粒度を確認する

Webページでは、 H1、H2、H3などの見出し要素を使って 情報の階層を表現します。

見た目では文字サイズや色で区別されていますが、 HTML上の見出しレベルも重要です。

H1 Webサイト制作サービス
H2 サービスの特徴
H3 ヒアリングから設計
H3 更新しやすいCMS
H2 制作の流れ

見出しレベルが飛んでいないか

H2の次に突然H4が使われていたり、 見た目は小見出しなのにHTML上は ただのdiv要素だったりする場合があります。

これは文章校正だけではなく コーディング・アクセシビリティの確認にも関わりますが、 Web制作では校正担当が気付くこともあります。

同じ階層の見出しは粒度をそろえる

同じH2に設定されていても、 一つだけ細かすぎる内容を扱っている場合があります。

BEFORE
  • サービスについて
  • 料金について
  • フォームの入力方法
  • 会社概要
AFTER
  • サービスについて
  • 料金について
  • お問い合わせ
  • 会社概要

「フォームの入力方法」は 「お問い合わせ」の中に含まれる詳細項目として H3へ下げるほうが自然かもしれません。

このように、見出しの文章そのものだけでなく、 同じ階層に並べたときの粒度も確認します。

03

WORDING

見出し表現のトーンをそろえる

見出しは短い文章だからこそ、 表現の違いが目立ちます。

特に複数の担当者が原稿を作成したページでは、 見出しごとに文体や語調が変わりやすくなります。

名詞型 サービスの特徴 導入の流れ 料金プラン
説明型 サービスの特徴をご紹介します 導入までの流れをご説明します 料金プランをご案内します
問いかけ型 どんな特徴がある? 導入まではどう進む? 料金はいくら?

どの形式が正しいということではありません。 サイトのブランドや対象ユーザーに合わせて、 同じ役割の見出しはできるだけ同じトーンでそろえます。

句点・疑問符の有無も統一する

「サービスの特徴。」 「料金について」 「よくある質問?」 のように、見出し末尾の記号が混在している場合も確認します。

見出しには原則として句点を付けない、 問いかけ型の見出しだけ疑問符を使うなど、 サイト内のルールを決めておくと判断しやすくなります。

漢字・ひらがな・英字も確認する

「お問い合わせ」と「お問合せ」、 「Webサイト」と「WEBサイト」、 「おすすめ」と「お勧め」など、 見出しは文字が大きいため、 表記ゆれが本文以上に目立ちます。

HEADING RULE
  • 同階層では表現形式をそろえる
  • 句点の有無を統一する
  • 漢字・ひらがなの基準をそろえる
  • 英字の大文字・小文字を統一する
  • 見出しだけで内容が想像できるようにする
04

NOTES

注釈で確認すること

注釈は、本文だけでは説明しきれない条件や補足を 追加するために使われます。

商品ページでは価格条件、 キャンペーンでは対象期間、 採用ページでは資格条件など、 重要な情報が注釈へ入ることもあります。

初月利用料

0円 ※1
※1

新規契約かつ12か月以上の継続利用を お申し込みいただいた場合に限ります。

本文の内容と矛盾していないか

本文で「すべてのお客様が対象」と書かれているのに、 注釈では「法人契約のみ対象」と記載されていれば、 重大な矛盾です。

注釈は小さく表示されることが多いため、 本文の強い表現を注釈でひっくり返すような構成になっていないかも 確認します。

!
注釈に重要条件を押し込みすぎない

料金、対象者、契約条件など、 ユーザーの判断に大きく影響する情報は、 本文側でも分かるように記載することが重要です。

注釈だけ読んでも意味が通じるか

「※対象外の場合があります。」 とだけ書かれていても、 何が対象外なのか分からない場合があります。

注釈は本文とセットで読むものですが、 ある程度単独でも意味が理解できる文章にしておくと、 誤解を防ぎやすくなります。

05

NOTE SYMBOLS

注釈記号と参照関係を確認する

注釈で特に起こりやすいミスが、 本文側の記号と注釈側の番号が一致していないケースです。

NG

月額1,980円※2

※1 初月のみ割引価格です。
OK

月額1,980円※1

※1 初月のみ割引価格です。

番号が途中で抜けていないか

原稿修正の途中で注釈を削除すると、 ※1、※2、※4のように番号が飛ぶ場合があります。

必ずしも連番でなければならないわけではありませんが、 特別な理由がなければ 番号を振り直したほうが読みやすくなります。

同じ記号を別の意味で使っていないか

ページ上部の「※1」が料金条件、 下部の「※1」が画像の出典を示しているなど、 同じページで同じ記号が別の意味に使われることがあります。

セクションごとに注釈番号をリセットするルールであれば問題ありませんが、 ページ全体で一つの注釈体系として扱う場合は 重複を避けます。

注釈記号の形式を統一する

※1 *1 *1 注1 (1)

同じサイト内で「※」「*」「*」が混在していると、 見た目だけでなく検索時にも扱いにくくなります。

「注釈は※1、※2の形式に統一する」など、 ルールを決めておくと確認しやすくなります。

06

WEB SPECIFIC

Webサイトだからこそ確認したいこと

スマートフォンで見出しが不自然に折り返されていないか

PCでは1行に収まる見出しでも、 スマートフォンでは2〜4行に折り返されることがあります。

「Webサイトの/制作について」のように 不自然な位置で改行されていないか、 一行だけ極端に短くなっていないかを確認します。

DESKTOP Webサイト制作の流れ
SMARTPHONE Webサイト制作の
流れ

注釈が離れすぎていないか

PCでは対象文のすぐ下に注釈があっても、 レスポンシブ表示でカードが縦並びになると、 注釈だけがセクション最下部へ移動して 何に対する説明なのか分かりにくくなることがあります。

見た目の確認では、 注釈文そのものだけでなく 「どの情報を補足しているか」が視覚的に分かるかも確認します。

アコーディオンの中も確認する

FAQや料金表では、 注釈がアコーディオンやタブの中に入っている場合があります。

初期状態では見えないため、 ページを上から読むだけでは確認漏れが発生します。

CSSによる見た目とHTML構造を分けて考える

大きな文字だからH2とは限りません。 CSSで大きく表示されたdivやp要素である場合もあります。

逆に、HTMLではH2なのに、 デザイン上は本文とほぼ同じ大きさで 階層が伝わらない場合もあります。

01 原稿

文言と内容を確認

02 HTML

見出し構造を確認

03 CSS

視覚階層を確認

04 実画面

PC・SPで最終確認

FINAL CHECK

見出し・注釈の公開前チェックリスト

本文校正が終わったあと、 見出しと注釈だけを改めて確認すると 見落としを減らせます。

HEADING 見出し

  • 見出しと本文の内容が一致している

  • 見出しだけ読んでも内容が分かる

  • H1、H2、H3の階層が自然になっている

  • 同階層の見出しの粒度がそろっている

  • 文体・句点・表記が統一されている

  • スマートフォンで不自然に改行されていない

NOTE 注釈

  • 本文の内容と矛盾していない

  • 本文側と注釈側の記号が対応している

  • 注釈番号に抜けや重複がない

  • 記号形式がページ内で統一されている

  • 注釈だけ読んでも意味が理解できる

  • スマートフォンでも対象情報の近くに表示されている

SUMMARY

本文以外を見ることで、
ページ全体の品質が見えてくる

Webサイトの校正では、 本文の誤字脱字や表記ゆれだけでなく、 見出しや注釈も重要な確認対象です。

見出しはページの情報構造を示し、 ユーザーが必要な情報へたどり着くための目印になります。 そのため、本文との整合、階層、粒度、 表現形式まで確認する必要があります。

注釈は小さく表示されることが多いものの、 料金条件、対象範囲、期間など、 ユーザーの判断に関わる重要な情報を補足しています。

本文側の注釈記号と番号が一致しているか、 内容が矛盾していないか、 スマートフォンでも対象情報との関係が分かるかまで 確認することが重要です。

校正担当が見ているのは、 文字が正しいかどうかだけではありません。 情報が適切な役割と順序で整理され、 ユーザーへ誤解なく伝わる状態になっているかを ページ全体から確認しています。


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