BRAND WRITING GUIDE
ブランドイメージを
崩さない
文章表現の整え方
デザインだけでは完成しない。
Webサイトの「言葉のトーン」をそろえる方法。
同じ会社のWebサイトなのに、あるページはかしこまり、 あるページはくだけている。 デザインは統一されていても、文章の雰囲気がばらばらでは、 ブランドとしての一貫性は生まれません。
INTRODUCTION
ブランドには、
「見た目」だけでなく「話し方」がある
Webサイトのブランドイメージというと、 ロゴ、色、フォント、写真、レイアウトなど、 視覚的なデザインを思い浮かべることが多いでしょう。
しかし、ユーザーが企業の印象を判断する材料は デザインだけではありません。 商品説明、会社紹介、FAQ、採用情報、 ボタンに書かれた一言まで、 サイト上の文章もブランドを構成しています。
例えば、落ち着いた高級感のあるデザインなのに、 「今すぐチェック!」「めちゃくちゃ便利!」といった くだけた表現が多ければ、 視覚と文章から受け取る印象が一致しません。
反対に、親しみやすさを大切にしているサービスなのに、 「下記項目をご確認の上、お申し込みくださいますようお願い申し上げます」 といった硬い文章ばかりでは、 ブランドが目指す距離感とずれてしまいます。
ブランドの文章表現とは、 「何を書くか」だけでなく「どのように伝えるか」 を統一することです。
BRAND VOICE
文章はブランドの「声」になる
Webサイトには、営業担当者のように ユーザーへ直接説明してくれる人はいません。 その代わりに、見出し、本文、ボタン、FAQなどの文章が サービスの特徴や企業の姿勢を伝えます。
つまりWeb上の文章は、 企業がユーザーへどのような声で話しかけるかを 決める重要な要素です。
信頼感
正確で落ち着いた言葉遣いは、 企業やサービスへの安心感につながります。
親近感
柔らかい語調や分かりやすい説明は、 ユーザーとの心理的な距離を縮めます。
専門性
適切な専門用語と根拠ある説明は、 企業が持つ知識や経験を伝えます。
Webサイトの文章は、
企業が24時間ユーザーへ話しかけている言葉
と考えると分かりやすくなります。
デザインが整っていても、 ページごとに話し方が違えば、 一人の担当者ではなく、 複数の人が別々に説明しているような印象になります。
サイト全体で文章のトーンをそろえることは、 ブランドの人格を一貫して見せることにつながります。
BRAND PERSONALITY
まずブランドの人格を言葉にする
文章表現を統一するときに、 いきなり「です・ます調にする」 「難しい漢字を使わない」といった細かな規則から 決める必要はありません。
先に、そのブランドが人だったら どのような人物として話すのかを考えます。
BRAND PERSONALITY
誠実例えば「誠実・専門的・分かりやすい」を 中心に据えるのであれば、 過度な煽り表現や根拠のない断定を避け、 専門用語には補足を加える、 結論から簡潔に説明するといった方針が導けます。
「誰に向けて話すか」も決める
同じ会社でも、企業担当者向けのサービスと 一般消費者向けの商品では、 適切な言葉遣いが異なる場合があります。
BtoBサービスでは、 専門用語をある程度使ったほうが 内容を正確に伝えられることがあります。 一方、初めてサービスを利用する一般ユーザー向けであれば、 専門用語をそのまま使わず、 日常的な言葉へ置き換えたほうが理解しやすくなります。
WRITING RULES
文章表現で統一したい7つの項目
ブランドの文章トーンを実際の原稿へ反映するときは、 次の7項目を決めておくと判断しやすくなります。
敬体・常体
「〜です・〜ます」と 「〜である・〜だ」を混在させないようにします。 一般的な企業サイトでは敬体が多く使われます。
ユーザーの呼び方
「お客様」「ユーザー」「利用者」「皆さま」など、 対象者の呼称を統一します。
自社の呼び方
「当社」「弊社」「私たち」など、 サイト内で自社をどう表現するかを決めます。
専門用語
業界用語をどこまで使うか、 初出時に説明を付けるかなどを決めます。
漢字とひらがな
「下さい/ください」「出来る/できる」など、 頻出する表記の基準を決めます。
断定の強さ
「必ず」「絶対」「最適」などの強い表現を どの程度許容するかを定めます。
CTAの呼びかけ
「お問い合わせください」 「まずはご相談ください」 「今すぐ申し込む」など、 行動喚起の距離感を統一します。
TONE COMPARISON
同じ内容でも、言い方で印象は変わる
文章のトーンは、 情報そのものを変えなくても調整できます。 例えば、問い合わせを促す文章でも 言葉の選び方によって受け取る印象が変わります。
信頼・専門性を重視
サービスに関するご質問や ご相談がございましたら、 お問い合わせフォームより お気軽にご連絡ください。
親しみやすさを重視
「こんなことも相談できる?」 という段階でも大丈夫です。 気になることがあれば、 まずはお気軽にご相談ください。
行動を明確に促す
Webサイト制作について相談する
どの文章が優れているということではありません。 重要なのは、サイトが目指しているブランドイメージと ユーザーとの関係性に合っていることです。
語尾が連続すると単調になる
文体を統一することと、 すべての文を同じ語尾にすることは異なります。
当社はWebサイトを制作します。 お客様の課題を確認します。 最適な構成をご提案します。 公開後もサポートします。
当社では、Webサイトの企画・制作に対応しています。 まずはお客様の課題を整理し、 目的に合わせた構成をご提案。 公開後の運用まで継続してサポートします。
「〜します」が続いている場合でも、 文の構造や接続方法を変えることで、 ブランドのトーンを保ったまま 自然なリズムへ整えられます。
WATCH OUT
ブランドイメージを崩しやすい文章表現
ページごとに丁寧さが違う
会社概要では非常に丁寧なのに、 サービス紹介では急に会話調になるなど、 距離感が大きく変わると別の発信者のように見えます。
強い言葉を使いすぎる
「絶対」「必ず」「圧倒的」「最高」などの表現は、 根拠がない場合、ブランドへの信頼を損なう可能性があります。
専門用語を説明せず使う
制作者には一般的な言葉でも、 顧客にとっては初めて聞く言葉かもしれません。 知識を示すことと、難しく書くことは別です。
デザインだけ若く、文章だけ硬い
明るくカジュアルなデザインに 古いビジネス文書のような文章が載ると、 見た目と声の印象が一致しません。
AI生成文章をそのまま掲載する
生成AIは読みやすい文章を作れますが、 企業独自の語調や価値観まで自動的に再現するとは限りません。
AIを原稿作成に使う場合も、 「この企業らしい言葉か」 という視点で人が最終確認する必要があります。
OPERATION
制作・運用で文章のトーンを統一する方法
文章の統一を校正担当者だけに任せると、 更新のたびに確認作業が増えます。 制作工程そのものにルールを組み込むことが重要です。
ブランドの性格を決める
「誠実」「親しみ」 「専門的」など、 中心となる言葉を設定します。
推奨文例を作る
会社紹介、CTA、FAQなど 使用頻度の高い文章の 基準例を用意します。
表記辞書を共有する
呼称、送り仮名、 サービス名、専門用語の 基準を一覧化します。
公開画面で確認する
原稿だけでなく、 ボタンや見出しを含めて ページ全体を読みます。
「使用する表現」と「避ける表現」をセットにする
「親しみやすく書く」のような抽象的な指示だけでは、 担当者によって判断が変わります。
具体的な推奨表現と避けたい表現を並べると、 ブランドの文章ルールが共有しやすくなります。
丁寧・明快・親しみ
「当社」を基本とする
「お客様」を基本とする
「お気軽にご相談ください」
過度な煽り、根拠のない断定、 必要以上に難しい専門用語
FINAL CHECK
ブランド文章の公開前チェックリスト
原稿を公開する前に、 表記だけでなく「ブランドらしい文章になっているか」も確認します。
-
サイト全体で敬体・常体が統一されている
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「お客様」「ユーザー」などの呼称が統一されている
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「当社」「弊社」「私たち」が不用意に混在していない
-
専門用語に必要な説明が付いている
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根拠のない「必ず」「最高」「No.1」などがない
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CTAだけ極端に強い言葉になっていない
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語尾が単調に連続していない
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デザインから受ける印象と文章のトーンが一致している
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ページ単体ではなく、他ページと比較して確認している
-
AI生成文も人がブランド目線で確認している
ブランドらしさは、
一つひとつの言葉にも表れる
ブランドイメージを統一するためには、 ロゴや色、写真だけでなく、 Webサイトで使用する文章にも共通の考え方が必要です。
敬体・常体、ユーザーの呼び方、 専門用語、漢字とひらがな、 断定の強さ、CTAの言葉など、 小さな違いの積み重ねが企業の「話し方」をつくります。
文章表現を整えるときに大切なのは、 すべてを機械的に同じ言葉へ置き換えることではありません。
まずブランドがどのような人格で、 誰に、どの距離感で話すのかを決め、 その基準に沿って文章を判断します。
デザインと文章が同じ方向を向いているWebサイトは、 ユーザーに一貫した印象を与えます。 ページが増え、担当者が変わっても、 同じブランドとして発信できる文章ルールを 制作・運用の中へ組み込むことが重要です。