WordPressの自動更新を止める方法
wp-config.phpで安全に制御する手順
WordPressは、セキュリティ維持や不具合修正のために自動更新機能を備えています。 しかし本番サイトでは、更新によってテーマの表示崩れ、プラグインの競合、独自カスタマイズの不具合が発生することがあります。 そのため、制作会社や保守運用の現場では「自動更新を止めて、検証後に手動更新する」運用が必要になるケースがあります。
結論:確実に止めるなら wp-config.php に設定する
WordPressの自動更新を止める方法はいくつかありますが、もっとも確実なのは wp-config.php に定数を追加する方法です。 管理画面から個別に自動更新を無効化することもできますが、サイト全体の挙動を明確に制御したい場合は、 設定ファイル側で管理したほうが安全です。
1. WordPress本体の自動更新を止める
WordPress本体、つまりコアファイルの自動更新を止めたい場合は、 サイト直下にある wp-config.php に以下のコードを追加します。
define( 'WP_AUTO_UPDATE_CORE', false );
追加する場所は、wp-config.php 内の以下のコメントより上が基本です。
/* That's all, stop editing! Happy publishing. */
この設定により、WordPress本体の自動更新を停止できます。 本番環境で「更新前に必ず検証環境で確認したい」「テーマや独自実装への影響を確認してから反映したい」 という場合に有効です。
2. プラグイン・テーマの自動更新も止めたい場合
WordPress本体だけでなく、プラグインやテーマも含めて自動更新を止めたい場合は、 以下の定数を追加します。
define( 'AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true );
この設定は、WordPressの自動更新機能全体を無効化するためのものです。 プラグインやテーマの自動更新によって表示崩れや機能停止が発生するリスクを避けたい場合に使います。
完全に自動更新を止めたい場合の推奨コード
「WordPress本体も、プラグインも、テーマも、すべて自動更新させたくない」という場合は、 wp-config.php に以下の2行を追加します。
define( 'AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true );
define( 'WP_AUTO_UPDATE_CORE', false );
この2行を入れておくことで、自動更新による予期しない変更を防ぎやすくなります。 特に、制作会社が保守しているサイト、独自テーマを使っているサイト、プラグイン依存が大きいサイトでは、 更新タイミングを人の判断で管理できるメリットがあります。
3. 管理画面で個別に止める方法
wp-config.php を編集せず、管理画面から個別に自動更新を止めることもできます。 ただし、サイト全体の制御としては wp-config.php のほうが明確です。
管理画面の「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」を開き、対象プラグインの右側にある 「自動更新を無効化」をクリックします。
管理画面の「外観」→「テーマ」→「テーマの詳細」から、自動更新の設定を確認し、必要に応じて無効化します。
自動更新を止めたあとは、定期的に管理画面の更新通知を確認し、必要な更新を手動で実施します。
設定方法の比較
| 方法 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| wp-config.php に設定 | サイト全体の自動更新を明確に制御できる | 本番サイト、保守運用中のサイト、独自カスタマイズが多いサイト |
| 管理画面で個別停止 | プラグイン・テーマ単位で手軽に変更できる | 一部のプラグインだけ自動更新を止めたい場合 |
| 何もしない | WordPress側の標準設定に任せる | 小規模サイトや、更新による影響が少ないサイト |
作業前に必ず確認したいこと
自動更新を止める作業自体はシンプルですが、wp-config.php はWordPressの重要ファイルです。 編集ミスがあるとサイトが表示されなくなる可能性があります。 作業前には、以下を確認しておきましょう。
- wp-config.php のバックアップを取る
- FTPまたはサーバーのファイルマネージャーで復旧できる状態にしておく
- コードは必ず半角で入力する
- 追加位置は「That’s all, stop editing!」より上にする
- 作業後に管理画面と公開ページの表示を確認する
- 自動更新を止めた後も、定期的に手動更新の確認を行う
まとめ
WordPressの自動更新を確実に止めたい場合は、wp-config.php に define( 'AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED', true ); と define( 'WP_AUTO_UPDATE_CORE', false ); を追加する方法が有効です。
ただし、自動更新を止めるとセキュリティ更新も自動では適用されません。
そのため、更新を止めたあとは、定期的な確認と手動更新の運用をセットで行うことが重要です。